Walking around “Tougoku-Sanja” ~ 東国三社を歩く

日本最古の神社の一つと言われる、鹿島神宮。また、鹿島神宮と密接な関係にある香取神宮(香取市)と息栖神社(神栖市)を合わせて、東国三社とよばれています。
それぞれの、主祭神と 創設時期は、

鹿島神宮 主祭神 タケミカヅチノカミ 神武天皇元年 (紀元前660年頃)創設

香取神宮 主祭神 フツヌシノカミ   神武天皇18年

息栖神社 主祭神 クナドノカミ    大同2年(西暦807年頃)に現在地に移設

江戸時代には、伊勢神宮(三重県)にお参りする旅<お伊勢参り>、善光寺(長野県)にお参りする旅<善光寺参>が人気でしたが、鹿島神宮、香取神宮、息栖神社の、いわゆる東国三社も、大変ご利益があるということから<下三宮参り>といわれ、関東以北の人々から人気だったそうです。

江戸時代以前は、霞ケ浦は大きな湾のようで、鹿島はとても細長い岬のような地形でしたが、江戸時代の治水工事により、川から流れてきた土砂から現在のような霞ヶ浦・北浦になりました。それにより、川と湖をつないだ東北地方との物流網(水路)が発達し、交通の便が良くなったことも、東国三社参りの人気につながったのでしょう。

最近のパワースポットとして人気の東国三社は、それぞれの位置関係がミステリアスな事も原因の一つでしょう。鹿島神宮、香取神宮、息栖神社の三社を線で結ぶと、息栖神社を頂点とした直角二等辺三角形になります。日本書紀の話でもありましたが、息栖神社のクナドノカミ(旅人の道中の安全をはかる神)を頂点とし、タケミカヅチノカミ、フツヌシノカミがそれに先導されるように配置されています。これは、偶然なのでしょうか?

ちなみにこの神社の移転前は更に東にあったと言われ、その地点と香取、鹿島を結ぶと正三角形になります。最初は正三角形、移転後は直角二等辺三角形。。。とても偶然とは思えないですね。
息栖神社跡地

このミステリアスな東国三社、実は現在でもかなり交通の便が悪いです。鹿島神宮、香取神社は、電車やバスがあるのですが、息栖神社に行くのが、ハードルが高い。自家用車で来るか、高速バス、東京-鹿島神宮線鹿島セントラルホテルまで来てから、レンタカー(ホテルの周辺に何社かあります)を借りて香取-息栖-鹿島とまわるか。。。結構大変です。昔の人は、歩いて参拝したのですよね。とても大変だったと思います。
東京からはとバスのツアーもあります。月に2~3回ですが、こちらの方が楽に回れると思います。
みなさん、是非、東国三社参りに来てください。

 

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